利用者の多くは、生れ育った家や地域で暮らすことを望んでいるのではないかと考えています。少なくとも入所施設で暮らすことは望んでいないと思います。しかし様々な理由で、入所施設での生活を送らざるを得ない当事者が居て、再び仲間の居る地域へ戻る準備をする場所が、これからの芹が谷やまゆり園の一つの機能となります。
当事者本人の想いに寄り添い、誰もが個人として尊重され、その人らしい、希望する暮らしを実現する場所（施設）にします。

また、休日の余暇や趣味の活動をできるだけ多く提供し、皆さんが楽しんだり、自分の好きなものを選択できるような環境を整えていきます。

施設に入所していても、より多くの活動の場があり、より多くの人と接する機会を得て、当事者一人ひとりが、それぞれのやり甲斐や、楽しみ、生きがいを見出すことができます。いつか施設を退所して地域移行した時に、日中の営みはとても大切になります。複数の所属先があることで、生活は広がります。
そのような、日中生活の場を数多く準備したり、提案できるようにしていきます。
具体的には、施設内での活動の種目の拡大と同時に、施設外の活動の場を増やし、利用者の皆さんの能力や適性に合った活動の場所の提案を進めていき、皆さんが充実した日中活動を送れるようにしていきます。

施設入所定員とは別に、6名定員の短期入所枠があります。本人や家族の希望・将来の施設入所に向けた体験・冠婚葬祭その他事由による一時的な利用・家族の介護負担軽減のためのレスパイト理由、など、様々な理由による利用を受け入れています。利用される皆さんに対して、生活支援(食事・入浴その他）と日中活動や余暇の支援を提供しています。
初回に契約していただいたうえで、毎月定期的に利用される方や、ニーズが発生した時のみご利用される方など、様々です。